娘の受験のこと　つづき

軽い気持ちで臨んだ中学受験ではあったけれど、やるからには頑張るし頑張って欲しい。秋以降は毎週末ごとの公開模試や冬期講習、正月特訓と本格的な受験モードに入っていきました。最初の頃は芳しくなかった成績も徐々に上がり、最終的には合格圏に入るようになっていました
娘が通っていた塾は県内では中学受験、特に国公立中学合格（F中としましょう）に力を入れていて合格実績も飛び抜けています。だから通ってくる子たちの意識も学力も高い。ここでレベルの高い指導を受けた事でF中の学力試験合格まで辿り着いたのかなぁ、なんて思っています。（何だか塾の宣伝みたいだなぁ、決して回し者ではありませんよ）
そして、今回の結果
受検者数 　　２３８ 名　　
検査合格者数 ７９ 名　
合格者数 　　５０ 名
学力試験の合格者は79名、うち49名が娘が通っていた塾生で更に49名のうち30名が同じ校舎で切磋琢磨しあった仲間でした。だから娘としてはみんなで抽選に合格してF中に通いたかったみたい。
でも、この学校には学力試験の後に抽選があって、79人合格して実際に入学できるのは50人、29人はどんなに試験で高得点を取ったとして入学することは叶わないのです。
学力試験当日は体調も気分も良く送り出したけれど、「算数の計算ミスで3点はもっていかれた、他の教科も微妙、どの位できたか分からないけど危険な感じ」と終わってみれば渋い顔。なのでてっきり学力検査の時点で不合格だとばかり思っていました。学力試験の数日後には面接もあって、この時はニコニコ笑顔で戻ってきてくれて、安心したのを覚えています。結果がどうであれ頑張った事には変わりないものね。
でも翌日の合格発表で娘の受験番号を見つけた時は本当に嬉しかったです。ダメだとばかり思っていたから喜びもひとしおです。
いよいよ迎えた抽選の日、こんな緊張したことなんて今までなかったくらい緊張しましたねぇ。だって自分の頑張りではなんともできない、もちろん娘の実力でもなんともできない、ただ単に‘運があったかなかったか’それだけだから。
そして、娘がひいた番号は合格番号ではありませんでした。
抽選に受かった子と番号がなかった子、たった1回のくじ引きで大げさに言えばこれからの人生が大きく変わってしまうのです。小学6年生にとってこんな残酷な事はないんじゃないかと思います。抽選に落ち今にも泣き出しそうなお子さんの肩を優しくなでていたお母さんの姿が印象的でした。
娘は・・・さすがにがっかりした様子でしたが、すぐに‘地元の公立中に学校の友達と一緒に通う、部活も頑張る。早く中学生になりたいなぁ?’と言ってくれました。母はそれだけでウルウルきちゃったよ。だって今まで勉強を頑張ってきて試験に合格したのに、最後の最後にハズレくじを引いた娘がいちばん悔しいだろうに。
私ももちろん悔しいしがっかりしています。今でも抽選の時の様子を思い出して、もう一度クジを引かせてもらうチャンスがあればいいのにと思います。でも、娘にそんな姿を思いを見せてはダメだよね。今まで頑張ってきた事、その結果として学力検査に合格したことをたくさん褒めてあげないと。
娘の小学校からF中を受けたのは、学年１６０人中１０～１５人くらいだったようです。そのうち学力試験に合格したのは娘を含め３名、５クラスあって３人とも同じクラスの子でした。これはめったにないことのようで担任の先生も驚いていました。だから３人全員が抽選に通れば良かったのに。それなのに、あろうことか３人全員が抽選落ちでした。
F中は中高一貫ではなくて、すべての子が高校受験をします。なので3年後はまたF中に入学する子たちと同じ高校受験の土俵にたつわけです。娘はすでに3年後を見据えて頑張ると言っています。でも本音は・・・塾で一緒に頑張った子たちと同じ中学にいきたかったみたい。大丈夫だよ、3年後にはみんな同じ高校に入って再び切磋琢磨することができるからね。
昨日、F中へ出向き学力試験の得点開示をしてきました。獲得点数は予想以上で母としてはもう大満足です。もちろん娘も嬉しそうでした。
結果として入学することは叶わなかったけれど、本試験でこれだけ点数を取って合格できた事はこれからの自信に繋がっていくのではないかと思います。
娘の今後ですが、先に合格していた中高一貫校の入学受付が昨日で締め切りとなりました。この高校からは東大合格も出ているし、私立なので公立に比べてよりきめ細かい指導が期待でき、大学受験を考えればこの中学に入るのも魅力的ではあります。でも3年後に県立高校受験をしたいという娘の希望（親（私）の希望でもある）で、せっかく特待で合格し金銭的に優遇はされていたのですが、入学はせず近くの公立中に通うことにしました。
中学受験は誰もが経験することではありません。だからこそ、こんな経験をさせてくれた娘には感謝したいと思います。もちろん娘自信も中学受験によってずいぶん成長しているはずです。
塾の送迎も夫と交代でよくやったなぁと思います。授業料は首都圏に比べれば安いのかもしれないけれど、それなりにかかりましたねぇ。でも金額的には我が家の旅行2回分位なので、旅行に行かなかった分教育費に充てられたと思えば決して高いものではなかったと思います。というか我が家の教育はまだ始まったばかり、これからあと何年教育費にお金が飛んで行くんだろう？
でもね、だからと言って旅行に行かない選択肢はないから、教育費を稼ぎつつ日々の暮らしや旅行も楽しんでいきたいなぁ・・・なんて思っています。
さて、次はお兄ちゃんの受験の番です！彼こそ本気で頑張ってもらわないと