初めてのタイとタイ料理

もう20年近く前、少しだけタイに住んでいたことがありました。今思い返したらトータルで8ヶ月くらいいたようです。
それまで海外といえばアメリカ本土やカナダ、ハワイ、グアム、サイパンしか行った事がなくてアジアはタイが初めて。
初めてバンコクに降り立った時は軽いカルチャーショックを受けましたね。
12月なのに30度以上ある気温、サイアムスクエアーの雑踏、運河沿いに並ぶバラックと川の臭い、聞いたこともない言葉。
タイへはひとりでやって来たので、もう不安で不安で仕方がありませんでした
そして翌日の昼、バンコクの知人に連れて行ってもらったレストランで食べたフカヒレ鍋。そこに大量に入っていた緑色した臭い葉っぱ。
もうこれが臭くて苦くてまずくてせっかくのフカヒレの味も分からなくなるほど強烈なものだったのだけど、知人の手前（その人はとても偉い人だった）残すこともできず顔を引きつらせながら食べた思い出があります。
私、タイに行くまでタイ料理がどんなものか分からず、しかも辛い料理が多いことも全然知らなかったんです。もともと辛い料理は苦手だった私・・・その日の夜に連れて行ってもらったタイ料理のレストランでまたまた衝撃です
トムヤムクン、ヤムウンセン・・・うわ～、何？この酸っぱ辛い味？そしてダメ押しが間違って食べてしまった青唐辛子、、、舌がしびれて涙が出そうになりました
『あ～、私なんでこんなところにいるんだろう？』
その日の夜、ホテルのベッドで寝転びながら悲しくなってしまったことを今でも覚えています
そんなこんなで、私にとってバンコクやタイ料理の第一印象は全然良くなかったのだけど、その後のプーケットの生活でそれは劇的に変わり、しまいには『タイ（プーケット）は私の第2の故郷』って公言しちゃうくらいタイが大好きになりました。プーケットを離れる時は日本に帰りたくなくて帰りたくなくてお別れパーティーの時は泣いたくらいでした
プーケットへ行ってからの話しはまた書くとして、その後も2004年に津波に遭遇してしまったりいろんな意味でタイは思い出深いというか繋がりがある所なんですよね。
今回偶然タイレポーターでバンコクに行くことになって、初めてバンコクに行った時のことを思い出してみました。
まず、フカヒレに大量の臭い葉っぱを入れられ困ったレストラン・・それはサイアムスクエアー近くのスカラ・シャークフィンだったようです。。
臭い葉っぱの正体はもちろんパクチー　あんな衝撃的な出会いをしたにもかかわらず今はパクチーが大好き　パクチーの入らないタイ料理なんて考えられません
それから青唐辛子（プリック・キー・ヌー）を食べてしまい涙したレストランも同じくサイアムエリアにあるバーン・クンメー（お母さんの家）。実はこのレストランの名前はずっとバーン・クンポー（お父さんの家）だとばかり思い込んでいて、今回いくら探しても見つからなかったのです。でも良く似た名前のレストランを見つけて店内の写真を見たら、クンポーは私の思い違いでクンメーだったのみたい
そんな思い出深いレストランがバンコクにもあるので、滞在中どちらかのレストランにはぜひ行ってみたいですね～