黒猫カカオのものがたり　その１

みなさんは、私が以前ツイッターでこんな事をつぶやいていたのをご存知でしょうか？

もう3カ月以上前のツイートだから、とっくに忘れちゃってますよね。
でも、この出来事には続きがあったのです。大げさに言えば、ウチに迷い込んだお陰で人生（猫生？）が大きく変わった、小さな黒猫のちいさな幸運のお話しです
夏の太陽がギラギラ照り付ける7月８日の朝、登校前の娘が「ねぇ、庭からネコの鳴き声がするよ」と。声のするほうを探してみると、我が家の車のエンジンルームの下に子猫が入り込んで、呼べどつつけど出てこない

出勤時間が迫る中、どうやっても車から出てこない子猫。仕方がないのでJAFに連絡し応援を頼むハメに　レッカー車まで出動して大ごとになる所だったけど、その前に子猫は車から外に出たようで、今度は慌ててレッカー車のキャンセルをお願いする始末。そんな朝からバタバタした日、それがカカオとの初めての出会いの日でした。　

それから数日間、ミャーミャーと近所中に響き渡る大きな声で鳴きまくり、辺りをウロチョロする子猫。見るとまだ小さな黒猫です。他のお宅の車のエンジンルームにも入り込んでいたらしく、棒でつつかれ追い払われていました。そんな姿が忍びなくて、何度か捕獲を試みたけれど、すばしっこくて全然捕まりません
見るからにお腹を空かしている子猫、試しにウチのネコさん達の移動に使っているキャリーの中に餌をしかけ、子猫のそばに置いたところ、まんまとキャリーの中に入って見事捕獲に成功しましたそれまでは、とにかく捕まえる事しか考えていなかったけど、保護したからには、ネコちゃんの行く末を責任もって考えなくちゃね。

子猫ちゃんがラッキーだったのは、ウチには猫グッズがなんでも揃っていたということ　もう使うことはないだろうと思っていたケージを組み立て、ひとまずウォークインクローゼットに彼専用の居場所を作りました（子猫はオスだったのです）餌を与えるともの凄い勢いでガツガツ食べて、よっぽどお腹がすいていたんだろうね。
捕獲したその日にかかりつけの動物病院へ連れて行き、ワクチンを接種。風邪をひいて鼻水と目やにが酷く風邪薬と目薬を処方してもらいました。

よく見るとノミもいっぱい！お風呂に入れて少しはサッパリしたかな？
病院の先生によると生後2カ月くらいだそう。親猫は？と聞かれたけれど、近所にそれらしいネコはいないし、兄弟と一緒にまとめて捨てられていた風でもない、まさに突然‘降ってわいた’一体どこからやってきたのかさっぱり分からない子猫です。

こんな小さくて、今までどんな生活をしてきたんだろう？しかも、風邪やノミだけでなく、回虫が見つかったり、シラミまでいたり。その度に病院へ行って薬をもらったり治療をしたり、予想外の出費が痛かったなぁ　まあ、保護した以上見過ごすわけにはいかないし、うちのネコさん達に病気や虫がうつったら大変だから、もうそれは仕方がないですね。
でも、そんなサバイバルな生活をしていたのに性格は人懐っこくて、呼べば喉をならしてすり寄ってきます。

レオンもマロンもあっさり決まったのに、肝心の子猫ちゃんの名前が決まらない。シオン？アレン？カレン？いろいろ候補が上がったけれど、カカオ豆のように黒くて小粒ということで、レオンとマロンとは全然関係ないカカオに決定です！